マリルィーやりこみゲームブログ

ブロマガが死んだので今後ここに適当に書くかも

PS2版ドラクエ8 上げるスキルを間違えたときの黒鉄の巨竜攻略法

黒鉄の巨竜は、DQ8最強の巨竜である。

PS2DQ8が発売された当時、誰もが口を揃えてそう言ったものです。
単純な強さだけで言うなら当然永遠の巨竜のほうが上なんですけど、完全3回行動、高い攻撃力、そして何者も受け付けない鉄壁の防御力のインパクトは絶大で、初見では多くの人が攻略不可能な要塞に見えたことかと思われます。私もそうです。

今でこそ「雷光一閃突きや大魔神斬りで攻めるのが基本」「魅惑の眼差しはダメージが素通し」「ディバインスペル+SHTマダンテで強引に粉砕できる」などの攻略法が確立されていますが、よくよく考えればこれらはどれもが上げているスキルに依存する攻略法だったりします。例えば魅惑のまなざしはカリスマ81、雷光一閃突きも槍59。「黒鉄の巨竜で詰んだから今からこれを覚えよう!」では全然間に合わないくらいにはスキルポイントが要りますね。

それでは、これらの特技を習得していない場合はどのようにして攻略すれば良いのだろうか?

剣・勇気100でギガブレイクを覚えるという事実がある以上、槍を上げない人はそれなりにたくさんいそう。斧を上げていないとは何事?と思うかもしれないけど、攻略情報無しでこのゲームをやっているのならあり得ない話ではないでしょう。カリスマスキルは猶更。

たまには実用的なことも書こうかなと思ったので黒鉄の巨竜の一般的な攻略レベル (Lv.50~60程度) で、会心技や魅惑の眼差し無しでの戦い方を書いてみようかなと思います。Lv.50無かったらさすがにレベル足りなすぎるのでレベル上げてください。


1.チーム呼び
このゲームでそれ言っちゃオシマイだろって感じですが、残念ながらさすがにこれだけでは厳しい。一応チーム呼び×2だけでHP1690を削り切ることは理論上不可能ではなく、痛恨特化チームにすれば100回に1回くらいは削り切ってくれるんですが、こんなものは攻略ではない。

オススメモンスター

ゲレゲレ
痛恨の一撃の頻度が高く、また痛恨の行動枠が他の痛恨モンスターと被っていないので相性が良い (これについては詳細を述べると面倒なので略) 。素の攻撃力が高いので通常攻撃でも35くらいは与えてくれる。超オススメ。

のっひー
物理攻撃は全く通らないが、レーザー攻撃で50~60与えられるので退場するまでに110ダメージくらいは与えてくれる。

ハルク
痛恨は無いけど一撃30くらいは与えられるのでこれでも他の有象無象よりは遥かにマシ。

ボス、ギーガ、ギガンツあたり
痛恨狙い。通常攻撃でも20~30くらいは出る。


当たり前だが1000ダメージ削ってくれればめちゃくちゃいいほうなので、残りの800くらいは主人公たちが自力で削る必要があります。

2.刃の鎧
刃の鎧は受けたダメージの4分の1を相手に返すことができます。黒鉄の巨竜の攻撃力が高く、受けるダメージがいちいちデカいので、1回で50ダメージくらい返せます。しかも3回行動なのでガンガン反射してくれます。
ダメージレートを考えると50ダメージが蓄積していくのはかなり大きいのでオススメです。ただ、非常に消極的で、これを採用するのはいいんだけどメインの攻撃手段にするの?と言われるとかなり攻略法として違和感が出るのではないでしょうか。やっぱり自力でダメージ与えるのが普通だよね…?

3.ドラゴン斬り
というわけでここからは主人公たちが能動的にダメージを与える手段を考えていきます。属性攻撃は全部効かないので物理攻撃でなんとかするしかありません。

巨竜攻略と言えば有名なのはドラゴンスレイヤー+ドラゴン斬りですが、今回これは使えません。なぜならここまで守備力が高いとドラゴンスレイヤー自体の攻撃力不足が響き、特効1.6倍がかかってもダメージが入らないからです。黒鉄の巨竜の守備力は578もあるのです。

こういう場合は単純に攻撃力の高い武器を装備してまず相手の守備力を上回らねばなりません。単純に攻撃力の高い武器とは何か? そう、みんな大好き竜神王の剣です。
竜神王の剣は攻撃力が高いだけで、ほとんどの場合特殊効果を持つはやぶさの剣・改やドラゴンスレイヤー、吹雪の剣に劣るため使いどころがないと言われていますが、今回のような特殊な状況ではようやく役に立ちます。なんせ仮にも攻撃力が137もあるのですから、これなら黒鉄の巨竜の守備力も上回ってくれるでしょう。

実際に剣スキルを伸ばして剣攻撃力+25が入っており、さらにアルゴンリングで攻撃力+20している状態で各レベルについて考えてみると


こうなる。Lv.68になるまで竜神王の剣のほうが大きなダメージが出ることがわかりますね。
実際には力の種を投与していてもうちょい攻撃力が上がっていたり、剣スキルをあまり伸ばしていなくて攻撃力がもっと低かったりするかもしれませんが、少なくともLv.60くらいまでは竜神王の剣を持ってドラゴン斬りするほうが強いです。80とかしか出ていませんが黒鉄の巨竜に80ダメージというのがいかに大きいかは知っての通りでしょう。しかもテンション無しの状態の話なので、当然テンションを上げればもっと大きなダメージが出せます。バイキルトで2倍にもなります。HTドラゴン斬りが850程度です。さすがにこれは有効といってよいでしょう。

なお、剣スキルを上げていることを前提に話を進めていますが、槍を上げていないということはその分他のスキルが何か上がっているということであり、どのスキルも上がっていないというのはあり得ないことなので今回挙げる攻略法のいずれも使えない、ということにはならないかと思います。ホントに剣も全然振ってなくてもドラゴン斬り自体はすぐ覚えられるし。

4.メガトンハンマー
打撃スキルを上げてしまった悲しき過去を持つプレイヤー向け。
メガトンハンマーという武器は攻撃力108、会心率4倍となかなかの性能を誇ります。打撃スキルによる会心率アップを取っていれば8分の1の確率で会心が出ます。
これで殴り続けて会心の一撃を期待しつつ、会心が出なかった場合もヤンガス自体の高い攻撃力で守備力を貫通してそこそこのダメージを与えるという戦法は有効なのでしょうか?

打撃スキルを上げて攻撃力+25を取っており (←この時点で超少数派) 、さらにアルゴンリング装備をした場合のことを考えてみましょう。


会心狙いをするため、じっくりテンションを溜めて攻撃…ということはしないと考えて、タンバリンを同ターンに入れての5溜め攻撃までを想定。
5溜め攻撃は倍率1.7倍というのは有名ですが、今回は元のダメージが低すぎるので溜めボーナスの加算により約2倍になっているのが分かるかと思います。こういう場合には5溜めの価値は普段以上に高くなるのです。
それはそうと、実際には力の種の投与数や主人公にアルゴンリングが渡ってて豪傑の腕輪にランクダウンしているとかで変わってきますが、なかなか悪くないダメージが出ていますね。今回はうっかり会心で350ダメージくらい出せる可能性を見てメガトンハンマーを取り上げましたが、通常攻撃でもそこそこのダメージが出せるのなら鎌スキル上げての粉砕の大鉈での攻撃も悪くはなさそうです。
なんだかんだでレベル50以上あれば、ヤンガスなら黒鉄の巨竜の装甲を打ち砕けるということです。つーかこれだと会心頼りせずバイキルト使ったほうが良さそうな…

ちなみに鎌使用するなら大泥棒の鎌には溜めボーナスが乗らないことには注意。

5.ばくれつけん
格闘縛りでもしていて本格的にどうすればいいのかわからない、という人に向けた最終手段です。そもそも格闘縛りをしていたらディバインマダンテができるのでは…?という疑問はここでは無視。

さてこのばくれつけんですが、普通に打つと0ダメージ×4を叩き出し何の役にも立ちません。じゃあなぜこの特技が最終手段なのかといいますと、鍵はためボーナスにあります。
さっきも出てきたけどためボーナスってなんだよっていうところから説明します。ドラクエ8でテンションを溜めたときの与えるダメージは以下の通り。

通常ダメージ×倍率+([レベル÷5]+1×ため回数)

「倍率」ってのは5溜め1.7倍、20溜め3倍、50溜め5倍、100溜め7.5倍のみんな知ってるあれです。その後ろになんか謎の数値が加算されていますね。これがいわゆるためボーナスと呼ばれるものです。

このためボーナスは相手がメタルじゃなければどんな敵にも加算されます。黒鉄の巨竜もメタルに限りなく近いがメタルではないので加算されます。
レベル50で50溜め (ため回数=3) なら、このためボーナスは33となり、これは元々のダメージが0であっても33ダメージが与えられることを意味します。となるとばくれつけんは4回攻撃なので合計132ダメージが与えられるのです。

ためボーナスは大泥棒の鎌以外ならなんにでも乗るので別にばくれつけんじゃなくてもいい (属性攻撃は0ダメージになるのでダメ) のですが、単純に攻撃回数が多いからばくれつけんが最適です。マジでどうしようもないなら「ためボーナス」でのダメージ加算に頼りましょう。

6.一閃突き、魔人斬り
がんばって12ポイント振ってこれらの特技を覚える。確率1/4になっちゃいますが、それでもないよりはマシでしょう。59とか66振るのはハードルが高いですが、12ならなんとかなるでしょう。知らんけど。



以上。こうやって考えてみると意外と何とかなりそうですね。あとは耐久面さえしっかりしていれば勝てます。
今時ドラクエ8 (しかもPS2版) やってる人がどれだけいるかは知りませんが、詰んだらぜひ参考にしてみてください。ではでは。