マリルィーやりこみゲームブログ

ブロマガが死んだので今後ここに適当に書くかも

杖戦低レベル 基本的なこと①

万物の何よりもグランバニア王女が大好きな私ですが、それと同じくらい大好きなのがDQ8の低レベルクリアです。なので私は杖戦の低レベル理論値を出すために挑戦をするのです。
さてさて、杖戦低レベルクリアをするために、まず杖戦というのがどういう戦いなのかを知る必要があります。

知っての通りこの戦いはかなり特殊な戦いです。まず勝利条件が敵のHPを0にすることではありません。全員が無防備に「神鳥の杖」に祈りを捧げるという行為を7回行うことで勝利となります。この時、行動順が回ってくる前に死んだキャラがいた場合は祈り失敗とみなされカウントされません。低レベル攻略ではまず間違いなくラプソーンのほうが先に動くため、敵の猛攻に対し死者0の状態で耐え抜くターンを7回作る必要があるということです。しかもそのターンに防御や回復といった行動は一切行えません。

こんなもん攻略不可能だろって思いたくなるところですが、そこは天下のドラゴンクエスト。ちゃんとこの攻略を想定しているので付け入る隙を用意しています。
以下が杖戦におけるラプソーンのデータです。

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攻撃力368、素早さ115 2回行動
A:イオナズン、神々の怒り、念じボール、凍てつく波動、Bへ からランダム
B:イオナズンメラゾーマ、念じボール、不敵な笑い、Aへ からランダム

不敵な笑い以外は1ターンに1回だけ。
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一応行動パターンは2パートに分かれていますが、全部ランダムなので把握する必要があるかどうかすら怪しいです。一応、制限行動の仕様からメラゾーマ+神々の怒りというパターンは来ないみたいです。ぶっちゃけそれくらいです。

重要なのは、不敵な笑い、凍てつく波動といったノーダメージ行動を3割弱の確率で行ってくれるという点です。ノーダメージならばいかにこちらが弱くとも死ぬことはありませんから、祈りを成功させることができます。もちろんラプソーンは2回行動であり、2連続でノーダメージ行動を取ってくれることはそう多くありませんから、1回は攻撃を受けてしまうのですが、イオナズンメラゾーマ神々の怒りあたりなら食らっても大抵何とかなります。

…大抵何とかなるのですが、何とかならない攻撃が1つありますね。そう念じボールです。打撃/2+67を2発という超威力を持っており、いくら防具をガチガチに固めても130程度のダメージを受けてしまいます。DQ8の低レベル攻略では重要な特技が少ないスキルポイントで習得できることもあり、大抵のことはなんとかなるのですが、唯一どうにもできないのがHPの低さであり、こういう固定ダメージ系はかなりしんどいのです。

参考までに、防具をガチガチに固めた場合の被ダメージを列挙してみましょう。
装備は男3人がはぐれメタル鎧+水鏡の盾ゼシカドラゴンローブ+メタルキングの盾です。
ラプソーンの攻撃はメラ系イオ系呪文に偏っているため、呪文耐性が優秀なはぐれメタル鎧 (×2/3) と水鏡の盾 (-20) が基本装備となります。水鏡の盾より効果の高いメタルキングの盾 (-30) は1個しかありませんが、これは水鏡の盾が装備できないゼシカに装備させるのが杖戦の常識です。ドラゴンローブ (-40) については、はぐれメタル鎧とほとんど変わりません。ただし、誤差レベルで守備力も高いので、一応念じボールを耐える必要があるゼシカに着せることを想定しています。

        男    ゼシカ
メラゾーマ  48~59  40~56
イオナズン  35~45  20~36
神々の怒り  40~48  28~40
念じボール  130程度   121~129

ヤンガスはメラ耐性があるので、実際にはメラゾーマのダメージはもっと減って36~45となります。

 

念じボールのダメージがあからさまに高いこと、そして他の攻撃についてはかなりダメージを抑えられていることが分かるかと思います。このゲームは命のブレスレットを装備すればレベル1主人公でもHPが52に達するので、イオナズン程度なら素で耐えきることができるのです。DQ8低レベルにおいて属性攻撃は結構何とかなるのです。

しかし物理攻撃はそういうわけにはいかず、基本的に何とかなりません。2番目に強い神々の怒りですら、分散する分には誰も死なず、集中したとしてもようやく1人が即死する程度で収まるというのに、念じボールは全員HP満タンからいきなり2人即死させるポテンシャルを持っています。高レベルキャラ (今回はゼシカ) はギリギリ耐えたりするのですが、追加でイオナズンとかが来るとあっさり死んでしまいます。
なお、念じボールは防御でダメージを軽減することもできないため、回復ターンに耐久力の低いレベル1キャラを防御させて生存率を上げるという策も効果が薄いです。正直に言って念じボールを連発されると勝ちようが無いため、来ないことを祈るという原始的な方法に頼ることになります。

……来ないことを祈ると言っても、杖戦という戦いはどうあがいても7ターンより短いターン数で突破することはできません。実際には低レベルゆえダメージを受けたらすぐ回復する必要があるため、どんなに少なく見積もっても15ターンは軽くかかります。念じボールは平均して2,3ターンに1回くらいの頻度で来るため、15ターン以上も来ないことを祈るというのがかなり非現実的な話ということはお判りいただけると思います。そのため、念じボールがある程度来ることは避けられず、来た場合にどう立て直すかという点が重要になってきます。
この立て直し方については、古来よりDQ8低レベル勢の手によって研究されており、代表的なものを挙げると…

1.AI「いのちだいじに」
杖戦低レベルにおいて最も有名で最も基本的な戦法がこれです。ラプソーンの攻撃は隊列をガン無視してランダムに飛ばしてきます。すなわちいつ誰が死ぬか全くわからないので、「めいれいさせろ」で対応しているようでは一瞬で全滅します。
「いのちだいじに」にしておけば、死者が出た瞬間「復活の杖」を使用して蘇生を試みてくれるし、死者がいない場合には賢者の石を使って回復してくれるため、即座に立て直せる可能性が出てきます。

例えば、最もオーソドックスな低レベルクリアである主1ヤ6ゼ10ク25型杖戦においては、敵に後攻するヤンガスゼシカをいのちだいじににするのが一般的です。ククールラプソーンに先制できるため、手動でとってほしい行動 (大抵賢者の石) を入力するのが普通です。

回復のターンに

ククール:賢者の石

ラプソーン:神々の怒り+イオナズン、主人公死亡

ゼシカ:AI復活の杖→主、蘇生成功

ヤンガス:AI賢者の石、全快

このような流れになって、ラプソーンの攻撃で死者が出てしまったがターン終了時には全員生存&全快という状況になることはよくあります。
また、

ククール:賢者の石

ラプソーン:念じボール (ゼ、主死亡) + 凍てつく波動

ヤンガス:AI復活の杖→ゼ、蘇生成功

こうなるとターン終了時に3人生存、ゼシカHP半減の状態となり、念じボールが来てしまったとはいえまだかなり戦える状態になっています。杖戦は敵の攻撃が緩いことが多いため、3人生きていればそこから立て直せることのほうが多いです。

もちろん復活の杖はザオラルなので蘇生失敗することもありますし、そもそもAIで動かしているヤンガスゼシカに念じボールがヒットして蘇生抽選すら受けられないことも多いです。しかし立て直し成功率は劇的に上がるはずで、このAIいのちだいじにのおかげで杖戦の勝率がまだ現実的なものになっていることには疑いの余地はありません。

しかしこの命大事に作戦は万能ではなく、致命的な弱点があります。それは「祈り」ターンに死者が出た場合は全く対応してくれないということです。PS2DQ8のAIは作戦を何にしていても主人公が「いのる」を選択した瞬間他のキャラも100%「いのる」を選択するという仕様であるため、死者が出ていようがお構いなしに祈り続けて失敗します。 (ちなみに3DS版は死者が出たら蘇生するように改善されています)
よくある負けパターンとして、祈るターンに念じボールが飛んできて2人死亡の状態でターンが終わるというものがあります。2人しか生きていない状態というのは杖戦において圧倒的に不利な状況であり、次また念じボールが飛んでくると基本的に即全滅となる緊急事態です。この危機的状況が「祈るターンに念じボールが飛んでくる」だけで簡単に発生するので、杖戦の勝率はものすごく低いものとなってしまうのです。
そのため、この命大事に作戦は強力なものの、これだけで杖戦を制することは難しいです。なので緊急時用の立て直し手段が必要となってきます。

2.世界樹の葉
緊急立て直し手段の1つ目が世界樹の葉です。消費アイテムですがHP全快で100%蘇生させることができます。50%の確率で蘇生に失敗し、蘇生成功してもHP半減なので賢者の石での追加回復を必要とする復活の杖とは格が違います。DQ8では世界樹の葉は2枚しか買うことができませんが、世界各地に落ちている世界樹の葉を合わせると最大6枚まで所持することができます。 (敵ドロップを加味すればもっと増えますが、ここでは無しとします) この6枚の世界樹の葉をどう活用するかが杖戦の勝率にダイレクトに関わってくると言っても過言ではありません。
基本的に1,2人生存時に使います。AIは消費アイテムは使ってくれないため、世界樹の葉は命令させろで手動で使う必要があります。必然的に4人生存時に保険として先打ちするという使い方は現実的ではなく、死者がいる状態で立て直しのために使うことになります。
杖戦は何よりも生存者の数が最重要であり、基本的に生存者2名以下というのはなるべく避けるべき事態です。念じボール等により生存者が2名以下になった場合は迷うことなく世界樹の葉を使って立て直すようにしましょう。

ただし祈り0回で残り2人以下になった場合は別で、この場合はさっさと全滅すべきです。いきなり崩されても粘れば勝てるかもしれないだろ! という意見もあるでしょうが、時間の無駄です。
祈り0回というのは杖戦において何の進展もない状態です。通常の戦闘で例えると相手に1ダメージも与えていないようなものです。そんな戦いは放棄してしまえばいいのです。放棄して再挑戦すれば消費アイテムを使うことなく100%確実に祈り0回+全員全快の状態になるのですから、こちらのほうが遥かに効率的です。

他の使い方としては、祈り回数5回以上で葉がまだ潤沢に残っている場合は3人生存でも葉を使うことがあります。もう一息で勝てる場面では葉を大量に残したままうっかり全滅するリスクが重いと見て、全力で4人生存の状況を作りに行って勝負を決めに行くほうが良いこともあります。
また、次に挙げるザオリーマのため、主人公を何としても生かすために使うことがあります。

3.ザオリーマ
超緊急用立て直し手段です。はぐりん+ホイミン+べホップでチームを組んでチーム呼びをするとこの必殺技が発動し、どれだけ絶望的な状態からでも一発で全員生存&全快の状態に戻すことができます。チーム呼びということで主人公が生存していないと使えないのですが、その分超強力な最後の切り札です。
使いどころはもちろん、主人公が生きているが他が壊滅的状況になっている場合でしょう。主人公はAI操作ができないため先読み蘇生を行うことが難しく、回復ターン、祈りターン問わず念じボールがAI操作の2人に直撃するとそれだけでターン終了時生存者2人となってしまいます。こういう時にノーリスクで一発で立て直せるのはかなり強力です。


最後の切り札ということで温存していたらいつの間にか全滅してしまうことも多いのですが、使えば即座に祈りを実行できるという事実が大きすぎるため、特に祈り回数6回に到達した場合は3人生存時とかでも呼び出してそのまま終了抽選を受けたほうが良いかもしれません。この辺はさらなる研究が必要なところです。

4.天使のチーズ
緊急用立て直し手段その3。これも主人公のみが2回まで使用でき、味方全体にザオラルの効果があります。ザオリーマ以外で一度に複数人を蘇生させる唯一の手段であり、ザオラルなので信頼度は薄いものの、うまくすれば一発立て直しもあります。
ただしザオリーマが使いさえすれば確実に立て直せたのに対し、天使のチーズは

①他のキャラが大量に死ぬような状況でまだ主人公が生きており
②使用するターンのラプソーンの攻撃に対し主人公が生き残り
③蘇生が成功する

という3つの関門を乗り越えねばなりません。ザオリーマが①を乗り越えるだけでいいことを考えると雲泥の差です。何ならザオリーマは信頼度が非常に高いため、世界樹の葉を大量に使ってでも強引に主人公を蘇生させる価値はあるのですが、天使のチーズは上記3つの関門を乗り越えたところでHP半減で蘇生するため、すぐに祈りを実行することはできず、賢者の石による回復ターンが必要です。
そのため、これのために無理矢理主人公を生き返らせるということは基本的になく、それなら直接ヤンガスゼシカを生き返らせることになります。

一発逆転の手段として信頼度が低いため、活用の鍵は立て直しよりも先読み蘇生にありそうです。他の仲間がAI行動で死者に復活の杖を勝手に使ってくれるのと同じように、主人公も死者が出た場合、同じターンに蘇生を試みるという目的で使うのです。
主人公はAI行動にできないため、誰が死ぬかわからない状況下で復活の杖での先読み蘇生は難しいのですが、天使のチーズなら全体に効果があるので、死者が出た場合の保険として十分に活用できます。2回しか使えないため、祈り5回以上のどうしても勝ちたい場面で保険として使うと活きるでしょう。


以上。死者が出た際の立て直し方はざっくりとこんな感じです。幾重にも策を重ねているように見えますが、これでも勝率は1%あるかどうか怪しいのが杖戦です。中でも世界樹の葉ザオリーマ、天使のチーズの使いどころは難しく、実力差が出るところです。

他に勝率を上げる工夫としては…

1.命の木の実の配分
DQ8ではクリアまでに計16個の命の木の実を手に入れることができます。うち2,3個は命のブレスレットに使われるのですが、残り13or14個をどう配分するかは杖戦の勝率にダイレクトに関わってきます。

2.ルーンスタッフ、炎の盾
「いのちだいじに」で放置しているキャラは、回復の必要が無い場合は当然ですが回復を行いません。その場合は大抵ラプソーンに殴りかかってターンを無駄に終わらせてしまうのですが、ルーンスタッフや炎の盾を持たせているとたまに使ってくれることがあります。

ルーンスタッフは念じボールのダメージが多少軽減されるため、高レベルキャラがもしかしたら念じボール+イオナズンに耐えてくれるかもしれません。炎の盾はメラゾーマのダメージが半減されるため、イオナズンメラゾーマなどで死ぬ確率を下げることができます。特にHP52のレベル1主人公はメラゾーマで高確率で死ぬため、炎の盾は地味に重要です。

3.隊列
ラプソーンの攻撃は隊列をガン無視してランダムに飛ばしてきます。そのため隊列は一見意味がないものに思えますが、実はこれは杖戦における最重要事項です。
というのも、実は「いのちだいじに」は死者が複数人いる場合、隊列の前にいるキャラを優先して蘇生するという仕様があるからです。そのため、基本的には死んでは困るキャラから並べることになります。
基本的に耐久力順に並べていれば間違いないのですが、難しいのが主人公を何番目に置くかです。主人公はAI操作不可、立て直しの切り札所持と他の3人とは違う特殊性を持つキャラであるからです。大抵レベル1だったりするので最後尾に置く人が多いですが、条件次第ではもしかしたら2番目に置くのもアリかも知れません。


などがあります。命の木の実の配分については難しいので次回書きます。


以上。ざっくり基本的なことを備忘録も兼ねて書いてみました。次回はいよいよ6,1,18,12型で杖戦を突破するための工夫について書いていきますよー。